お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

9・11って何のこと?

「9・11」というのは、2001年の9月11日に起こった「アメリカ同時多発テロ事件」のことだが、この事件を知らぬ世代も増えたのであろう!
この年に誕生した人も早や19歳になるのだから…。
感慨深いものがある。

抑もこの「9・11 アメリカ同時多発テロ事件」というのは、イスラム過激派テロ組織アルカイダによる4つのテロ攻撃の総称のこと。
米国で同時多発的に実行された、まことに悍(おぞ)ましいテロ事件だった。
4つのテロ攻撃による死者は、2996人、負傷者は6000人を超えると言われておる。
インフラ整備など物理的損害は、100億ドル以上だとか…!

それにしてもこの事件は衝撃的だった。
この日ハイジャックされた4機の旅客機のうち2機が、米国のニューヨークで、ワールドトレードセンター(貿易センター)ビルに激突し、他の2機もそれぞれワシントンの国防総省ペンタゴン)と、ペンシルベニアの原野に激突し、3000人弱の死者を出した。
同時に起こったテロリズムとしては、史上最悪且つ空前絶後の規模と犠牲者を出してしまったと言えよう。

当時の米国ブッシュ大統領は、ウサマ・ビン・ラデイン率いるアルカイダの犯行と断定した。
以後ブッシュ政権は、反テロと大量破壊兵器の拡散防止を掲げた。
2002年の米国年頭教書では、イラン・イラク北朝鮮を「悪の枢軸(すうじく=活動の中心部分)」と呼び、1003年の「イラク戦争」へと突入することになったのだ。

イラク戦争」は、米国を中心とした有志連合軍が、イラクへと軍事介入し、当時のサダム=フセイン政権を倒した戦争だった。
イラクを疑う米国はサダム・フセインは、テロ組織アルカイダとつながっていると考えた。
連合軍の攻撃理由は、「イラク大量破壊兵器保有している」というものだった。

ところが、2003年の査察では、大量破壊兵器は見つからず、その後も存在証明ができていない。
この戦争に大義があったのか無かったのか?という疑問の声も多いのだ。

9・11のテロ事件は、多くの問題を提起している。
9・11を契機に世界が変わってしまった。
まず第1に中東問題やイスラム教などの宗教問題が身近な問題として浮上したこと。
第2に21世紀は、「テロ戦争の世紀」になることが暗示されたこと。
現にフランスでは、2015年11月13にちISILの戦闘員とみられる複数のジハーデイスとによる同時多発テロ(パリ同時多発テロ事件)が起こった。
9・11以降様々な国で、数多くのテロ事件が発生し、現在もそれは続いている。

第3として、北朝鮮を筆頭に、世界中の為政者は、「核兵器」を持たなければイラクのように、何かがあった時に攻撃される…と考えはじめたこと。
これが後々様々な問題を引き起こす引き金になったのではなかろうか?

こんな大事な9・11に関する報道が、今日という日でさえ、全くと言っていいほど報じられなかった事実を見た時、そら恐ろしさを禁じ得ない。