国際社会の中で日本はどうやって生きていけば良いの?
現今の国際社会の中で、一番影響力を持っているのは誰か?
おそらくそれは米国のトランプ大統領だろう。
米国第一主義を唱えるトランプ氏は、
「未来はグローバリストのものではない。未来は愛国主義者のものだ」
と述べている。
これを具現化するのが、次の3つの方向性である。
1)多国間主義の排除
2)米国が利するための防衛力
3)貿易収支不均衡の是正
米国は、多国間での合意や国際機関から、次々と離脱を試みる…という、常識を逸脱した判断を、数多く下している。
昨年トランプ氏は、独逸を始め、NATO(北大西洋条約機構)諸国に対し、防衛努力を怠っているとして、痛烈な批判を浴びせた。
最も緊密な関係を築いている同盟国たる日本に対してさえ、「日米安保条約」が片務条約だと断罪し、批判的論調を展開している。
貿易交渉も極めて厳しい様相を呈しているのは、周知の通りである。
米国による関税引き上げは、中国のみならず、日本を始め欧州諸国にも適用する…といった具合だ。
トランプ大統領は、国連での演説で、イランと北朝鮮に対し、最終手段としての「軍事力行使」を考慮しているとはいえ、何よりも交渉が必要だと語っている。
実にトランプ大統領という御仁には、「同盟国論」というものが欠落しているのだ。
翻(ひるがえ)って日本はどうするか?
国を支える3つの基本は、政治・経済・防衛である。
この中で、こと防衛に関して、日本は他の国々と異なっている。
米国に「日米安保条約」を振りかざされて、米国より様々な要求を突きつけられる日本。
そんな中で、日本の防衛を真剣に考えるには、「自衛隊」という在り方では、埒(らち)が明かないのだ。
今こそ「自衛隊」に、日本の「国軍」としての地位を与えなければなるまい。
そのために改憲は是非とも行われるべきであろう。
日本が米国の一つの州にすぎないと云う謗(そし)りを免れ無い昨今、ぬるま湯の様な今までの日米関係から潔く脱却し、真の「日本自立」の道を進めるべきではなかろうか?
国際情勢が混乱する只中に在る日本自体が、新しい国際社会で影響力を駆使出来るか否か…の瀬戸際に立っている…と思うのだ。