頭の回転を良くするにはどうしたら良いの?
頭の回転速度と記憶の容量は、二十歳を過ぎると低下してくる。
則ち、頭の回転速度は徐々に遅くなり、記憶容量もどんどん小さくなってくるのだ。
「脳力アップ」に関して、何のトレーニングもせず放置していると、脳力はどんどん低下して来る…というのは、自然の摂理なのである。
東北大学加齢医学研究所所長の川島隆太氏によれば、眉間の上のところ、ヨガで言う「第三の眼」と呼ばれるチャクラに、「背内側前頭前野(はいないそくぜんとうぜんや)」と言う前頭葉の中心があり、ここが高度なコミュニケーションを司る、最重要場所になっているのだと言う。
お互いの気持ちが通じ合っている時には、お互いの「脳の揺らぎ」は同期し、脳活動の「波長のタイミング」が合って来る…という。
要するに、人間同士の心が通じ合えば、それまで一人一人バラバラだった「脳活動」が、限りなくシンクロナイズし、一つになってくる…ということらしい。
学校で良い授業を受ければ受けるほど、教師と生徒達との「脳」が、同期しやすくなることが、近年明らかになってきている。
又、この同期化を強化するには、お互いの動作を合わせることが、効果的であることもわかってきている。
外的動きによってリズムを合わせることで、脳が同期し、リズムが合いシンクロナイズしてきて、それがスムーズなコミュニケーションを促すこととなり、学習効果も高まって来るというのだ。
ここで重要なのは、コミュニケーションという、謂わば、相互に了解を志向しつつ、強制なき合意形成を目指す営為が、人間同士の信頼や慈しみを育て、慎みを慈養(じよう=慈愛をもって養育すること)しながらも、厳然とした自己を担保することを可能ならしめる…ということである。
そこで先ず、頭の回転を良くするためには、素読・音読を徹底的に行う事が肝要である。
声を出す事は、記憶力を高める訓練になり、ワーキング・メモリーをフル活動させることが出来る。
又、素読・音読時には、出来るだけ早く読むことが大事!速く読む事で脳が作り替えられ、頭の回転速度が上がってくるのだ。
更には、日本語であれば母音読みを加え、外国語であれば、同じ文章を三回読みする。
これらの一連のトレーニングを通じて、タービンのような脳活動を生み出して行くように思う。
流体を圧縮したり、流体エネルギーを回転運動に変換する動翼。
回転しない静翼列(固定子)と回転する動翼列(回転子)を組み合わせて、流体エネルギーを回転運動に変換させる。
このように様々な様態を組み合わせて、別次元のエネルギーを生み出すように、音読のやり方を工夫する事で一層脳力アップを図ることが出来ると考えている。
例えば、静翼列が速音読だとすれば、母音読みや三回読みは動翼列となる。
他にも様々な音読の方法を駆使する事で、いくらでも脳活動を活性化出来るのではなかろうか?