お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

自分の脳を愛する事(2)

今日は「自分の脳を愛する」ために、瞑想を含む「必要なトレーニング」について説明する。

先ずは、質の高い睡眠をとり、栄養のバランスを考えた食事を摂取する。
そして適度な運動を心がける。この基本3条件を満たしつつ、効果の高い次の3つのトレーニングを行うことが望ましい。

先ず第1は、身の回りで起きたことを、全てニュートラルに受容すること。
第2は、メデイテーション(瞑想)すること。
第3は、昨日と違う新たな発見や小さな挑戦を一つ(以上)すること。

第1の「自分の身の回り」で起きたことを、全てニュートラルに受け入れることとは、良い事だけでなく、自分にとって嫌なことや忌避(きひ)したいことも、全身全霊で受け入れ尽くすことが肝要だと言うこと。

自分にとって嬉しいこと、楽しいことをしっかり受容することで、ニュートラルな心持ちで、物事の本質を冷静に判断することができる。
よって次なる課題が見えたり、次なる問題点の発覚を未然に防ぐこともできる。

人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)」と言う言葉がある。
これは、『淮南子(えなんじ)の人間訓』にある言葉である。

塞翁の馬が逃げたが、北方の駿馬(しゅんめ)を率いて戻って来た。
喜んでその馬に乗馬した息子は落馬し、足を骨折したが、骨折のお陰で兵士になることも無く、長寿を全うしたという故事で、人間の吉凶・禍福(かふく)は予測できないことの喩(たと)えである。
斯くの如く、良かれと思える現象や事象が、次に控える現象・事象の「悪しき前兆」だったりする。
逆に悪い事が起こっても、これが次の良き事が起こる「兆し」である事も数多(あまた)見られる。

よって、善き事が起これば起こるほど、心を糺(ただ=吟味すること)し、日日を真摯(しんし=真面目で直向き)に生ききることが大事であるということ。

ましてや悪い事・不幸に見舞われれば、尚更その現象・事象と向き合わねばなるまい。
これを回避すればするほど、後々似たような悪い事や不幸に陥る「自業自得(じごうじとく)」を体験することとなる。

第2の「瞑想」だが、あまり堅苦しく考える必要はない。
「瞑想」は、座る瞑想もあれば、掃除や散歩しながらの瞑想、果ては音読瞑想、運動瞑想もある。
自分のライフスタイルに合った瞑想法を実践すると良い。

先ず、座っての瞑想だが、静かな場所で体を締め付けない服装で臨むのが良い。
仕事中なら椅子の上でも大丈夫。
目を半眼にし、ゆっくりと数回腹式呼吸を行う。
呼吸は口から吐くことから始める。
悪い想念が息と共に吐き出され、それが宇宙へ向かい、清浄化されるとイメージする。
次に、鼻から清らかで豊かなエネルギーが、一気に全身を満たす…とイメージする。
時間がない場合、これを七回繰り返すだけでも、心身はリフレッシュする。

尚、この続きは明日お話しする。