お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

英語の前置詞“for とto”の使い方の違いを教えて!

次の文の違いについて考えてみよう。

 1  Hanako went to Kyoto.
 2  Taro left for Kyoto.

1は、花子は京都に行った。2は、太郎は京都に向けて出発した…となる。

1は京都の地に到達していることを意味し、2は、京都に向かっていること(だけ)を示している。
この様に、“for”は、「方向」だけを指し示し、前置詞の主語が目的語に到達するという意味を含まない。
一方の“to”は、方向のみならず、すでにそこに「到達」している意味を有している。

「到達」の意味を持つ“to”と、「方向」の意味を持つ“for”を持つ、次の熟語を比べてみたい。

 3  A make for B
 4  A lead to B
 5  A be bound for B
 6  A drive to B
 7  A start for B
 8  A come to B
 9  A head for B
 10  A get to B

3は、AがBの方へ進む 4は、AがBに通じる 5は、AがBへ向かっている 6は、AがBへ車で行く 7は、AがBへ出発する 8は、AがBに来る 9は、AがBへ向かう 10は、AがBに着く・行く
…となる。

夫々(それぞれ)、前置詞の持つ意味を踏まえると、意味が取りやすいと思う。

先程の“left for”と“went to”も、次の例文で一層分かりやすくなるだろう。

・太郎 left for school at 7:30. と、・太郎 went to school at 7:30.の二文を比べるてみる。
前者は、太郎は、7時半に学校に出掛けた(家を出たのが、7時半)ことになるが、後者は、太郎が7時半に家を出たのか?
7時半に学校に到着したのか?が、曖昧である。

後者の文では、文脈から内容を予想しなければならないのだ。
これが、・太郎 gets to school at 7:30.とあったら、太郎は7:30に学校に到着するという意味になり、7:30は学校に「到着する時刻」を指すこととなる。

次の二つの熟語も興味深い。
それは、A listen for B と、 A listen to Bである。
A listen for B は、A(人)がB(まだ鳴っていない音)を聞こうとして耳を傾けていることを示している。
一方、A listen to Bは、A(人)がB (すでに鳴っている音)に耳を傾けている状態を表している。
また A listen for B は、A wait for Bに似ている。
前者が、(人は)まだ鳴っていない音を聴こうとしているように、後者も、まだ現れていない人(B)を、Aが待っている状態にある。

以上をまとめると、
【空間】にあっては、forは、「まだ達していない」が、toは、「達している」。
【知覚】では、forは「まだ感じていない」が、toは、「既に感じている」ということになる。

前置詞の持つ意味を知り、そのパワーを活用することで、熟語遣いが、上手くなるに違いない!