お不動様のひとり言

お不動様のお言葉に乗せた、ほのぼの心嬉しいお話のブログ。

私は佛様の中でも、お不動様が大好きです。
お不動様のお名前の由来は、ゆるぎない悟りを求める心…ということです。

絵像では、燃え盛る火炎を背負い、眷属(けんぞく)の矜羯羅(こんがら)童子と、
制多迦(せいたか)童子を従えているのです。

このお不動様のお言葉に乗せて、
ほのぼのと心嬉しく豊かになるお話をしたいと思います。

今日は「灌仏会」とか?「かんぶつえ」って何なの?今日は「灌仏会」とか?「かんぶつえ」って何なの?

4月8日はお釈迦様の誕生日。
釈尊の生誕を祝って、お釈迦様の誕生仏に、香水(こうずい)・甘茶を像の頭上から注ぐ法会(ほうえ)を、灌仏会というのじゃ。

ほかにも降誕会仏生会龍華会、花祭とも呼ばれておる。
釈尊誕生の際に、竜が天から降りて香水(こうずい〈仏前に供える水のこと。閼伽(あか)とも言う。〉)を注いだと言われておる。これを再現したのが、灌仏会なのじゃ。
右手で天を、左手で地を指す立像の釈尊誕生仏。
この仏様を、多くの草花で飾った花御堂に安置し、参拝者は小杓子で甘茶(正しくは五色の水)を誕生仏の頭上に注ぐ。
時にはこの水を持ち帰り飲む。

インドでこの行事が行われたという経典の記述があり、中国では7・8世紀ぐらいから普及したといわれておる。
シナから日本に伝わって、606年に元興寺で行われたのを最初とし、寺院・宮廷・民間の行事として広まっていったのじゃ。

そもそもお釈迦様は、どんなお方かと言えば、皆も知っての通り、仏教の開祖で、釈迦牟尼(しゃかむに)とも呼ばれる。
釈迦は種族の名前で、牟尼は聖者のこと。
シャカ族の国王であった浄飯王(じょうぼんのう)を父に、摩耶夫人(まやぶにん)を母に持ち、姓をゴータマ、名をシッダルータと言う。
生まれて七日目に母である摩耶夫人が亡くなり、叔母によって養育されたのじゃ。

16歳で結婚し、息子のラーフラを得たものの、29歳で出家。
厳しい修行の後、35歳頃に、ブッダガヤー菩提樹の下で悟りを開かれた。
その時よりブッダ仏陀)、則ち覚者となり、サールナート鹿野苑(ろくやおん)で初説法し、80歳で身罷(みまか)られるまで、インド各地を周遊して人々を教化(きょうけ)したという。

日本ではまさにこの時期、桜が満開となり、灌仏会が催される。
嬉々とした表情で入学式に臨む小学一年生の子ら・・。
何かしら華やいだ気分になる4月8日という日。
希望に満ちた春の一日。
久し振りに豊かな日本🇯🇵を満喫して、お釈迦様のお知恵にあやかってみたらどうかな?