トランプ大統領が来日するのって歓迎すべきことなの?
令和を迎えて初来日した米国のトランプ大統領夫妻だが、日本ならでは・安倍首相ならではの「おもてなし」が繰り広げられたようじゃ。
安倍首相とのゴルフや格闘好きの大統領は、安倍首相夫妻と共に、大相撲夏場所の千秋楽を観戦し、「米国大統領杯」を優勝力士に授与する。
その後炉端焼店での夕食…。
とまあ…これでもか!と言わんばかりの日本側による歓迎ぶり。
その後、天皇皇后両陛下と会見し、海上自衛隊の護衛艦「かが」を、米国大統領として初めて視察する。
これも近い将来、米国製F35B戦闘機を、「かが」に搭載する事がほぼ決まっている事を、日米内外に知らしめるための乗艦であろう。
「かが」にトランプ大統領が乗艦することは、日米同盟にとって重要な事。
然し乍らそれ以上に、米国の軍事力を提示する為に極めて重要な事である。
とりわけ中国を牽制するには良い機会だと言えよう。
そうしてようやく5月28日午後には帰国の途に着くとか…。
それにしてもこれだけの「おもてなし」をして、日本側に何かプラスになる事があるのじゃろうか?
ボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、5月25日、北朝鮮による今月上旬の短距離弾道ミサイル発射について「国連安全保障理事会議決違反である」と明言した。
にもかかわらずトランプ氏は、5月26日「今、(北朝鮮は)挑発行動をとっているが、中身は一定の範囲にとどまっている」と説明しておる。
かと思えば、日米の貿易交渉に関しては保留状態である。
兎に角トランプ氏は、強力なネゴシエーターである。
大きく吹っ掛けつつも落とし所を探る。
よって自国第一主義が、今の所上手くいっておる。
理想ではなく、現実を見越して事を進めるやり方に、日本側は振り回されないよう努めなければならぬ。
もっと大局的視点で物事をみて、自国(日本)の将来を俯瞰することが必要であろう。
「米国の犬」のような振る舞いだけでは、日本は主体的未来を築くことが出来ぬ。
その為にも日本人の一人一人が主体的日本の将来を構築する必要があるように思うのう。